Anna’s Mind

すきなもの きらいなもの いろいろ

私とラブホ飯(めし)。

20年くらい前に

家で食べる食事を『うちめし』

外で食べる食事を『そとめし』と表現していたら、

当時50歳くらいだった女性作家に

「あら、その表現若い子は使うの?面白いから使わせて」と言われた。

別に流行り言葉だったわけでもなく

なんとなく普通に言葉にしていただけだったので

「別に著作権ないしいいですよー(笑)」と答えたんだけど。

 

当時は‘若い子’扱いしてもらえてたんだなー。笑

 

 

ところで、最近「◯◯飯」みたいな感じのタイトルをよく見かけるので

あえて私に関連した「ラブホ飯」を少しずつ考察してみたい!と思う。

 

戦前戦後の連れ込み宿的な「温泉マーク」のお宿ではどうだったかにもとても興味があるのだけれど

それはまた別の機会に考えることにして…。

 

私が知っている限り

一昔前、ラブホは性欲を満たすことが重視されていて

外観も内装もどこかギラギラした感じで

鏡張りや回転ベッド、SMチックな装飾、意味のわからないラブチェア(今は意味わかったけれど)など、特殊なインテリアでコーディネートされているお部屋が多かった。

ラブホに行くと言うだけで、どこか背徳感を覚えて、行ってはいけない場所に足を踏み入れてしまったんじゃないかという後ろめたさ。

そんな思いがあったとしたら、とてもじゃないけれど、そんなお部屋でまったり食事しようなんて考えもしなかったんじゃないかな。

 

 

それでも小腹が空いた時のために

即席のカップ麺やスナック菓子、飲み物などは

予め持ち込みで準備する人が多かったはず。

 

当時から有料冷蔵庫はあったけれど

コンビニで買った方が安く済んだだろうし

ルームサービスメニューにあるのは

ピザやお寿司などデリバリー注文で配達されるものがメインで

注文できる時間も限られていたから

食いっぱぐれない為には持ち込みが一番だったのだろう。

 

いつでも注文可能なメニューがあったとしても、

それは確実にレンジアップされただけのものとわかる簡易的なメニューだったようだし。

 

 

今でもルームサービスメニューは殆どデリバリーというラブホもたくさんある。

それは厨房の設備が整っていないからだったり、均一した味を提供することが難しいと判断されていたり、従業員の負担を軽くするためだったりと、理由は様々だけれど

それでも提供するメニューの豊富さや、届けられる料理の質は格段に上がって来ているからすごい。

 

ラブホはいつからルームサービスメニューを見直しはじめたのかな。

 

私が直接知っているホテルなんて、全国にたくさんあるホテルのうちほんの僅かなのだけれど

初めてラブホのメニューで驚いたのがワインだった。

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当時、一般小売店では見かけなかったブルクライヤーシュロスカペレ:通称ピーロートブルー

 

伊豆だかどこかのペンションで

こだわりのブルーボトルとして飲んだ記憶のあったドイツワイン

東京都下のラブホテルで提供されていた。

 

正直、「ラブホなんて」とどこかでバカにしていたから

このピーロートブルーとのラブホでの再会は衝撃だった。

迷わずオーダー。

ボトルはちゃんと氷たっぷりのワインクーラーで冷やされ、小ぶりだけれどワイングラスも一緒に届けられた。

ただ残念ながらこのワインを楽しめるサイドメニューはルームサービスになかった。

 

今では有名銘柄のワインを揃えてるラブホなんてたくさんあるし

中にはそれぞれの飲み物に合わせたメニューも充実している。

それはラブホが独自のサービスの中から

顧客のニーズを追求&研究して来たからこそだと思う。

 

あー書きたいことがいっぱいありすぎてうまくまとまらないなー。

 

とにかく私の「ラブホめし」探求の原点は

ピーロートブルーからだった!

ラブホに期待していなかった私への、ラブホのいい意味での裏切りと衝撃。

それが私の中にあったラブホへの偏見を覆し

今の仕事に繋がったんじゃないかな。

 

ラブホめし考察は

これから少しずつ書きたいなーと思うー✨