Anna’s Mind

すきなもの きらいなもの いろいろ

釣られた魚たちに捧ぐ。

年齢を重ねて

人生の深みがどんどん増していく年代になると

『枯れる』とか『枯れた』とかいう自虐的な表現をすることがある。

 

付き合いが長かったり、夫婦生活が倦怠してくると

「釣った魚に餌をやらない」

と愚痴る人もいますが

そーゆー人は、ご自身はちゃんと相手に「餌を与えている」のか甚だ疑問。

 

自分は相手をちゃんとかまってあげているのかな。

 

 

 

 

久しぶりに彼と外で飲んだ。

私たちは月に一、二度外で飲むのだけれど

いくつになってもデートを楽しむことができているのが嬉しい。笑

 

 

いつもはビールばかりの彼が珍しくワインバルで赤ワインのフルボトルをチョイス。

これが大失敗で、

私は渋めの赤でも飲めるのだけれど

それでも「まぁ飲めるレベル」というくらい美味しくなかった…。

f:id:cakeshoney:20180417005658j:imagef:id:cakeshoney:20180417015836j:image

 

なんとかそのワインの良さを引き立たせようと

追加のおつまみを悩む。

その時、

「瑞々しいモノが好きなんだよね」

とほくそ笑む彼。

 

単純にメニューについて言っただけなのはわかっているんだけど

 

「うわっ!今ケンカ売った?笑

ワタクシ既に瑞々しいお年頃からは程遠いんですけどー」

と、お約束で絡んでみる。

 

すると…

 

「あなたはもう瑞々しくないの?笑

世間一般から見たら瑞々しいといえない年齢でも

俺がいいと思っていて

俺はあなたを求めているんだから

それ以外どうでもよくない?」(にんまり)

 

 

 

 

そう、コレなんですよコレ!!

 

側から見たり聞いたりしたら

けっ、バカじゃねーの?とか

よくそんな台詞いえるなー  なんて思われるんでしょうが

長い付き合いの関係の中でも

歯の浮くような台詞をサラリと言えちゃうのって大切。

 

で、この後はホロ酔いも手伝って

 

「私が枯れないように、ちゃんと水を与え続けてよねー」笑

「お互い与え合っているんだから

俺たち『枯れる』なんてことなくない?」笑

ってやり取りになった。

 

 

多分、私達はノーテンキなんだと思う。

すごく困っていたり悩んでいたりすることもあるのだけれど

お互いいつもどこかで相手を労っている(と思う)。

 

だから今の私は2人の関係を

誰かに惚気ることはあっても愚痴ることはまずない。あは☆

 

 

こんな風に

釣った魚に与える餌って

ほんのちょっとの言葉や仕草だけでもいいんじゃないかな。

 

釣られたのはお互い様。

だから自分の餌が足りないと感じる時は

きっと相手もお腹減らしてるんだと思う。

 

自分の鉢植えが萎れかけている時は

相手の鉢植えも萎れかけてるんじゃないかな。

 

 

「大好き」ってギュッとしたりとか

「ありがと」ってキスしたりとか

「お疲れさま」って肩揉んだりとか

 

たった一言を毎日交わし合ったり

時にはじっくり聞き役になったり。

 

 

豪華な食事や高価なプレゼントだけが

釣った魚に与える餌とは限らない。

 

何気ない日常を共有出来るって

当たり前に過ごしているけど

本当にシアワセなことなんだと思う。

 

 

 

「逃した魚は大きい」

なんてことにならないように

小さなシアワセに日々感謝できる自分でありたいモンです♪

 

f:id:cakeshoney:20180417005124j:image

※画像はネットで拾ったロベール・ドアノー【市役所前のキス】