視点が違えば色々違う。
子供の頃、夏休みに必ず新幹線に乗った。
東京駅から新横浜、熱海を抜けた辺りから
家もまばら、田んぼや畑が広がる景色が見えた。
遠くの道路を軽トラが走っているのが見えると
その車からこちらはどう見えてるのかなーという空想によく耽った。
東京に戻ってくると街のネオンにホッとして
品川辺りのオフィスビルの灯りや
並行して走る京浜東北線のラッシュ真っ只中の車両を眺めながら
こんなに人がたくさんいるけれど
あの窓の向こう側の人と知り合うことなんてないんだろうなーと
とても不思議な感覚だった。
大人になって
時代の目まぐるしい進歩に息切れしながら
たくさんの人と関わり
恋をして、別れて、また出逢いがあって…と
速度は変われどまだまだ人生は進行形で進んでる。
長く付き合いのある人
名前も思い出せない人
同じ時、同じ空間にいたけれど、言葉を交わすこともなかった人
すごく親しかったのにもう連絡先もわからない人
意見や考え方の違いは当たり前で
それをどんなふうに受け止め、どんなふうに折り合いをつけていくか
そんな処世術も人それぞれ違っていて。
例えば同じことに興味を持って一緒に楽しめる間柄でも
充実感を味わうポイントが違うこともあるし。
うーん。
いくつになっても「初めて」はまだまだ隠れてるなー(謎